【頭のいい子に育てる・基礎編⑪】他の子とくらべない!
他の子とくらべて劣等感を持つ事
親は、子供が生まれたときから、自分の子供の成長が平均以上であるか、常に気になるものです。
小さいときは、身長や体重。
いつしゃべり始めたか、いつ立ったか。
他の子より早いと、ホッとし、少しでも遅いととても気になる。
それが、だんだん大きくなってくると、体の大きさではなく、
勉強などの能力が比べる対象になり、
あの子は、もう字が書けるのに、うちの子は書けない。
隣の子は、数字が100まで、数えられるのに、うちの子は、10までがやっと。
こんな風に、いつもいつも、余所の子と、自分の子を比べて、
何かが、人より勝ると感じると優越感を持ち、
少しでも何かが、遅れていると感じては、劣等感を持つ。
そんなお母さんがたくさんいます。
中には、あからさまに子供に、
「○○ちゃんは、もう掛け算が出来たって。すごいわねー」
それに比べて、あなたは~。
と言ってしまうお母さん。言わなくても、これを聞いた子供は、
私は、ダメなんだと、思ってしまいます。
ピアノを習わせているお母さんでも、
「うちの子は、他の子に比べてどうなんだろう。」と、そればかり気にしている方がいます。
中には、何の根拠もないのに、初めから、うちの子は、
他の子にくらべて、劣っているにちがいない。
という思い込みが激しいお母さんがいらっしゃって、
とうとう、せっかくの子供の芽を摘んでしまいました。
その子は、頭が良くすぐに、なんでも弾けたのに、美しいメロディーだと、
感じる心が、育ちませんでした。
いくら、そんなことはない。と言っても、信じていただけず、
子供に劣等感を植え付けてしまったのです。
大切なのは、他の子供と比べて、どうか。ではなく、
子供自身が、自分の力を出し切っているか。
最善を尽くしているか。
勉強を楽しんでやっているか。
ピアノを楽しんで生き生き弾いているか。
なのです。
人とくべて、どうかという事が、いつも一番最初に来ていると、
人生の中で、自分自身の価値観を持てない人間になってしまいます。
いつもいつも、人と自分を比べて、同じだったら、安心。
そういう人は、自立した人間にはなれません。
そして、そういう親は、子供を傷つけ、せっかくの才能をつぶしてしまいます。
「頭のいい子」に育てるには、その子供の個性を感じ、
自身を持たせ、伸ばしてあげることです。
人と同じになること、を目指してはいけません。